ムコネットTwinkle Days 命耀ける毎日

稀少難病と向き合う患者家族と理解者たちの輪番日記。
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議員会館で学習会を開きました
こんにちは、木曜日担当のPlus Action for Children 高畑です。

16日(水)、衆議院議員会館多目的会議室で、予防接種に関する学習会を開きました。
昨年の予防接種法改正時に付帯決議に盛り込まれた、おたふくかぜ、B型肝炎、ロタウイルス感染症の定期接種化と、既に定期接種化されているものの定期的に流行を繰り返しており喫緊の対策が不可欠な風しんについて、国会議員の先生方をはじめ多くの方々と情報を共有したいと考え企画したものです。
予防接種や感染症に係る知見は、日進月歩であり、定期的に専門家をはじめとする方々のお話に触れる機会を設けることは、有意義なことです。

はじめに、呼びかけ人として今回の開催にご尽力いただいた、柚木道義衆議院議員にご挨拶いただきました。



続いて、予防接種法全般と付帯決議の早期実施にむけたお話を、「NPO法人 VPDを知って、子どもを守ろうの会」の理事長の薗部友良先生から、資料を示しながらいただきました。


続いて、付帯決議で取り上げられているVPDのうち、B型肝炎について、「B型肝炎の臨床とワクチンの重要性」と題して、「NPO法人 日本小児肝臓研究所」の理事長の藤澤知雄先生に講演いただきました。


さらに、既に定期接種化はされているものの流行を繰り返している風しんについて、当事者の立場から、患者会「風疹をなくそうの会『hand in hand 』」の共同代表のおひとり、可児佳代さんに、風しん対策の必要性を訴えていただきました。


その後、厚生労働省健康局の方より、予防接種に係る現在の議論の状況と今後の方向性について情報提供を頂きました。

その後、質疑応答を行い、定刻をやや過ぎての閉会となりました。

我が国の予防接種制度は誰か悪者が居たからワクチン後進国と揶揄されるような状態になったのではなく、多くの善意の人の沈黙と無関心から、改善の進捗の足を止めてしまったことにより、子どもたちをVPDから守ることが出来ない状況になったのです。

藤澤先生のご講演にあった様に、B型肝炎を取り巻く状況も、時代とともに大きく変わった環境の変化や学術的進歩などにより、導入当時は世界をリードしてきた垂直感染防止の事業も今では更なる改善を必要とする状況になっているわけです。
ある時点では必要十分であった施策が、時間の経過とともに必要十分ではなくなり改善が必要となる、というのは、予防接種に限った話ではありません。

予防接種に関わる専門家、行政の方、政治家、メディア、そして何より私たち国民が、更新された情報を知り、今改善が必要とされる課題を知り、そのためにそれぞれの立場で行動する、そのことが、次の世代により良い環境を受け継いでいく人類の営みであるといったら、大げさでしょうか。
私の子どもが、改善の歩みを止めていた間に広がった「ワクチン・ギャップ」の狭間で、防げた可能性の高いヒブによる細菌性髄膜炎に罹患し、生死の淵を彷徨ったとき、私はこのようなギャップを生み出してきた先輩たちを恨み、同時に同じように無関心と沈黙を続けていた私自身に怒りと恥ずかしさを感じました。
そして、何より、そのような私たち大人の不作為によって、とてもつらい思いをさせてしまった子どもたちに、心から申し訳なく思いました。

このようなことを繰り返さないため、皆で知り、考え、そして行動につなげていけるよう、今回の学習会を開催した次第です。

今後も、このようなアクションを重ねていきます。

木曜日担当・高畑紀一@一般社団法人 Plus Action for Children
2004年、当時3歳だった長男がインフルエンザ菌b型(Hib/ヒブ)による細菌性髄膜炎に罹患、「今晩一晩が山」という状況に陥る。
幸い、奇跡的に回復することができ、「運悪く稀な病気に罹り、運良く回復できた」と考え、それ以降は病気のことを考えない、思い出さないようにして日々を過ごす。
そ の後、ヒブによる細菌性髄膜炎がワクチン(ヒブワクチン)で防ぐことができる疾病であること、2004年当時、既に多くの国々でヒブワクチンが導入され子 どもたちが細菌性髄膜炎から守られていたことを知り、「運悪く稀な病気に罹った」のではなく、ワクチンで防ぐことのできる疾病から守ってあげることができ なかった、自分自身を含む大人たちの不作為で生死の淵を彷徨わせたのだと後悔する。
この経験をこれ以上、繰り返さないため、ワクチン後進国と揶揄されるわが国の状況を改善し、子どもたちがワクチンで防ぐことのできる疾病から守られる環境を整えるため、活動に参加。
その後、ワクチン・予防接種だけにとどまらず、子どもたちを取り巻く環境を改善するため、そしてそのために行動する大人を支援するため、「一般社団法人 Plus Action for Children」を設立、現在に至る。




| 2014.07.17 Thursday (00:00) | 高畑紀一 | - | - |